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第2章 不法侵入家族（よそもん）

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2019年３月23日頃に、そうした心ない書き込みが原因で一家が恐ろしい悲劇に巻き込まれてしまったのでありました。

新築の家のヌシは、真岡（まおか）常吉（33歳・郵便局勤務・契約社員）の一家でありました。

常吉には、妻・まりえ（48歳）とふたりの娘・長女穂花（11歳・小学校５年生）と愛瑠（める・６歳）の家族がいました。

常吉は、４月から今治の中央郵便局の正社員として勤務することが決まったことと愛瑠が小学校に入学をすることに備えるために土地を購入して新築の家を建てまして、７日前に新居に引っ越しをしまして希望に満ちあふれた新生活をスタートさせました。

ところがこの日、家族の希望は一瞬にしてこっぱみじんになってしまったのでありました。

この日の10時頃のことでありましたが、常吉一家が引っ越したばかりの家の前に松本引っ越しセンターのトラック２台と引っ越しをする家の家族４人が乗っているステップワゴンが到着をしました。

その時にまりえがおかしいと気がついたので、松本引っ越しセンターの運転手さんに聞いてみたのでありました。

すると、常吉一家が引っ越したばかりの新築の家は別の家の家族が引っ越しをして入居する予定となっていたと聞いていたので『話しがちがうじゃないのよ…』と言いまして大パニックを起こしてしまったのでありました。

あとになりまして、常吉一家が引っ越しをしてきた家が不動産会社が（故意に）手続きを間違えていたことが原因で登記ミスがあったことが分かりましたので、引っ越しをして来た家族との間でトラブってしまいました。

常吉は、引っ越しをしてきた家の家族の20代の男性にグーで殴られたあとボコボコにどつきまわされてしまったのでありました。

当然のごとく、ケーサツが出動する事態にまで発展してしまいましたので双方の家族はケーサツに連行されてしまいました。

それと同時に、双方の家族がインチキ不動産会社による深刻なサギ事件の被害を被って（こうむって）しまったことに気がついたので、さらにパニックが拡大してしまったのでありました。