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累(かさね)
第2章 不法侵入家族(よそもん)

3月25日の朝7時頃のことでありました。
家の居間の食卓には義久夫婦とかずみとしげみと常吉一家の8人がいまして、かずみが作りました朝ごはんを食べていました。
雰囲気がよどんでいる中で、しげよがまりえに声をかけました。
「まりえさん…どうするのよこれから先…愛瑠ちゃん、ほんとうに学校へ行くことができないとなってしまったあとのことを考えないと…」
まりえは、沈痛な表情でしげよに義務教育を受けることを断念するしかないと言いましてから、大きくため息をついていました。
「おばさま…愛瑠…学校へ行かせること…あきらめさせます…愛瑠…学校へ行きたいと思っていたけどイヤと言うていました…なので…」
「まりえさんはそれでいいと思っているのかしら!!」
しげよからの問いに対して、まりえはものすごく後ろ向きな言葉で返しました。
「仕方がありませんわよ…10日前に、うちの実家から送られてきた愛瑠の入学道具一式は裁判所にボッシュウされてしまった…家の家財道具一式も何もかもなくなってしまった…そんな中で愛瑠は学校に行くことなんかできないわよ…」
まりえの言葉に対して、しげよは煮え切らない表情で言葉を返しました。
「もうわかったわよ…まりえさんがそのように思ってはるのであったらそうしなさい…でもね…(厳しい声で言う)子供が学校に通うことができないということがどれほどつらいのかということだけはわかってちょうだい!!愛瑠ちゃんの気持ちを想うのであれば宙ぶらりんのままにしないでちょうだい!!」
端で聞いていた常吉は、ひねくれた表情で『行ってくる…』と言いまして立ち上がったあと、手提げカバンを持って居間から出て行きました。
義久夫婦は、ふてくされた表情で立ち上がって食卓から出て行った常吉の背中をみて、きつい目つきでにらみながら『態度悪いわね!!』とつぶやいていました。
家の居間の食卓には義久夫婦とかずみとしげみと常吉一家の8人がいまして、かずみが作りました朝ごはんを食べていました。
雰囲気がよどんでいる中で、しげよがまりえに声をかけました。
「まりえさん…どうするのよこれから先…愛瑠ちゃん、ほんとうに学校へ行くことができないとなってしまったあとのことを考えないと…」
まりえは、沈痛な表情でしげよに義務教育を受けることを断念するしかないと言いましてから、大きくため息をついていました。
「おばさま…愛瑠…学校へ行かせること…あきらめさせます…愛瑠…学校へ行きたいと思っていたけどイヤと言うていました…なので…」
「まりえさんはそれでいいと思っているのかしら!!」
しげよからの問いに対して、まりえはものすごく後ろ向きな言葉で返しました。
「仕方がありませんわよ…10日前に、うちの実家から送られてきた愛瑠の入学道具一式は裁判所にボッシュウされてしまった…家の家財道具一式も何もかもなくなってしまった…そんな中で愛瑠は学校に行くことなんかできないわよ…」
まりえの言葉に対して、しげよは煮え切らない表情で言葉を返しました。
「もうわかったわよ…まりえさんがそのように思ってはるのであったらそうしなさい…でもね…(厳しい声で言う)子供が学校に通うことができないということがどれほどつらいのかということだけはわかってちょうだい!!愛瑠ちゃんの気持ちを想うのであれば宙ぶらりんのままにしないでちょうだい!!」
端で聞いていた常吉は、ひねくれた表情で『行ってくる…』と言いまして立ち上がったあと、手提げカバンを持って居間から出て行きました。
義久夫婦は、ふてくされた表情で立ち上がって食卓から出て行った常吉の背中をみて、きつい目つきでにらみながら『態度悪いわね!!』とつぶやいていました。

