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第2章 不法侵入家族（よそもん）

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収入が少なくても家賃感覚でラクラク返済の超低金利団体信用生保つきと言う宣伝文句に引きつけられて利用した住宅ローンがフタを開けてみればヤミ金融であったことにだまされてしまった…

せっかく新築した家が悪徳インチキ不動産会社が故意に別の所帯の家族と登記を重複させてしまったあげくに海外へ逃走したことでサギ事件の被害を受けてしまった…

手違いによるミスが原因で新築した家に引っ越しをする予定であったご家族が一家心中をしてしまった…

そのことが原因で常吉一家は地区の住民のみなさまから不法侵入者呼ばわりされてしまった…

今回の事案が原因で、常吉は４月１日から今治の中央郵便局で正社員として登用される予定であったのに、上の人から正社員登用を取り消されてしまったので４月１日以降も単年契約の契約社員でお給料も11万円に据え置かれたままになってしまいました。

そうした事案については、２人の娘たちの学校生活にも大きく影響していたのでありました。

穂花は多賀にある小学校に転校することができましたが、愛瑠については今治市内だけでなく西条市内の小学校も受け入れ拒否となってしまいましたので４月８日の小学校の入学式に出席することができなくなってしまいました。

常吉一家が家に転がり込んできたことで晴久たちシングルきょうだいのイラ立ちがさらに高まっていたのでありました。

晴久は、今の職場を３月31日に契約満了を持ってやめた後は西条市内にあります別の事業所へ転職するのと同時に敷地内にあります従業員寮へ移り住むことを決めたので家から出て行くことになりました。

しげみは、常吉一家が転がり込んできたことが原因で部屋をなくしてしまったので結婚して家から出て行くことを検討していましたが、エンダンが来ないことにイラ立ちをつのらせていました。

どうしよう…

どうすればいいのだ…

いつになったら…

しげみにエンダンが来るのだ…

義久夫婦は、しげみが結婚できるようにと想いまして必死になりましてお見合いの申し込みをしているのに次々と想定外のことが発生していたのでどうすることもできずにオタオタオタオタとおたついてばかりが続いていました。