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第14章 〜Uとの対面〜

コンビニ前でタバコを吸っていたUは、大きな溜息をつくと、待ち合わせ時間より5分過ぎた時点で居酒屋に向かって歩き始めた。

これ以上居酒屋の出入を観察するのは無駄だとわかってくれたらしい。

あとは、とりあえず「店の中を軽く見回してみよう」という感じか。

Uが居酒屋に入り、少し間を置いて店内に入る。

Uは、私の説明通り、店の左奥へ入って行った。

そして、待ち合わせ場所の個室を軽くのぞき込む。

私は、そのUの背後から左肩を軽くたたきながらUに声をかけた。

「KAZUさん。SEです。」

Uは振り返って私を見ると、かなり驚いた表情を見せたが、続いて大きな溜息をつきながら言った。

「まったく....マジかよ。」

この反応からすると、やはり私が郁美の夫だということが分かっているようだ。