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郁美の真実 parallel story
第15章 〜始動〜
その表情はやや楽しそうな表情に変わったようにも見えた。

Uは、さらに生ビールの半分を一気に飲み干すと、再び口を開いた。

「あ、生ビールのおかわりくれよ。」

「まあ、3日ほど時間があったわけだが、実は1日目の午前中ぐらいで君の説得は諦めた。」

「わざわざ優位な立場を投げ打ってオレに会いにきた君だ。どう考えても君の覚悟を曲げることは無理だろうという結論だ。」

「そこで考えた。君に協力しながら、郁美へのダメージを少なくする方法がないか....」


「その様子だと、なにかいいこと思いついてそうですね?」


「ん〜....無いことはない。しかし難しいぞ。ある程度、君もすぐにピンときてくれるぐらいの鋭さや臨機応変さがないと実行不可能だ。」

「それに、オレはアイデアを出したり、手助けをしたりはできるが、直接活動するのは君になる。君の技量で結果が大きく左右されることになる。」
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