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郁美の真実 parallel story
第18章 〜恋人〜
「君は以前、早紀が父親からの性的虐待から逃れるために、郁美をあてがった みたいなことを言ってたよな」

「事実そうだったとして、13歳かそこらの女の子だろ?」

「実の父親から性的虐待を受けてるのは、相当な地獄だったんじゃないか?」

「それから逃れるためにもがき苦しんだ末の行動だったら....そこまで責めることもできないんじゃないか?」

「誰だって弱いところはあるさ」

「....KAZUさん....大人ですね....」

「郁美もホレるはずだ....」

「はっはっは まあ、それはいい」

「早紀のことはどうするか、ハナから決めておかなくてもいいんじゃないか?」

「....そうですかね」

「イロイロ考えながらやってみます」

「さて、本題だが今後どう動く?」

私はポケットから1本のDVテープを取り出してテーブルの上に置いた。

「以前KAZUさんは、郁美の叔父が性的虐待を記録しているとしたら、メディアはDVテープあたりだろうって言ってましたよね」

「正月に叔父の家でたまたまDVテープを見つけて、懐かしくって興味本意に持ち帰ったことにします」

「ほー 中身を見てみると?」

「早紀さんが叔父さんに性的虐待を受けている記録でした ってことで」
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