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郁美の真実 parallel story
第20章 〜異変〜

「郁美の様子からすると、さらに不倫相手ができたって様子じゃないですね。」
「やはり郁美の携帯を探ってみるしかないか....」
「郁美のやつ、KAZUさんとのやりとりを見られたらマズイらしくて、携帯のガードが固いんですよ。まったく。」
「しかし鍵はそこにしかないな。」
「まあ、なんとかやってみますよ。」
「ああ、なんとか頼む。これは放置するとよくない気がする....」
「オレたちは郁美のすべてを知ってるつもりになってただけかもな....」
「....」
結局作戦会議も決め手に欠いた内容で終わった。
早々に作戦会議を切り上げて帰宅すると、郁美がリビングでくつろいでいた。
特に体調が悪そうな様子もないようだ。
「体調はどう?」
「ん?ああ、だいじょぶだよ。」
「そう。」
(普通だな....)
昨日ほど疲れた感じはない。
このあと、郁美の行動に目を光らせ、密かに郁美の背後から、携帯のロックを解除する様子を動画に収めた。
その日はそこまで、動画を入念に確認すると、郁美の携帯のパスワードが判明した。
翌日、郁美が寝入った後、密かに郁美の携帯のロックを解除した。
ダメだった。
メール、SNS、どれを確認してもサッパリ手掛かりらしいものはない。
今さら見ても驚きもしないUとのやり取りはおろか、郁美があの日、誰かから受け取ったはずの時間帯のメッセージは全て消されていた。
メッセージが消されている....やはり隠さなければいけないなにかがあるのだ。
残念ながら、その鍵を見つけることはできなかった。
その後1週間ほどUと入れ替わりながら郁美の行動を確認したのだが、やはりなにもつかめなかった。
「やはり郁美の携帯を探ってみるしかないか....」
「郁美のやつ、KAZUさんとのやりとりを見られたらマズイらしくて、携帯のガードが固いんですよ。まったく。」
「しかし鍵はそこにしかないな。」
「まあ、なんとかやってみますよ。」
「ああ、なんとか頼む。これは放置するとよくない気がする....」
「オレたちは郁美のすべてを知ってるつもりになってただけかもな....」
「....」
結局作戦会議も決め手に欠いた内容で終わった。
早々に作戦会議を切り上げて帰宅すると、郁美がリビングでくつろいでいた。
特に体調が悪そうな様子もないようだ。
「体調はどう?」
「ん?ああ、だいじょぶだよ。」
「そう。」
(普通だな....)
昨日ほど疲れた感じはない。
このあと、郁美の行動に目を光らせ、密かに郁美の背後から、携帯のロックを解除する様子を動画に収めた。
その日はそこまで、動画を入念に確認すると、郁美の携帯のパスワードが判明した。
翌日、郁美が寝入った後、密かに郁美の携帯のロックを解除した。
ダメだった。
メール、SNS、どれを確認してもサッパリ手掛かりらしいものはない。
今さら見ても驚きもしないUとのやり取りはおろか、郁美があの日、誰かから受け取ったはずの時間帯のメッセージは全て消されていた。
メッセージが消されている....やはり隠さなければいけないなにかがあるのだ。
残念ながら、その鍵を見つけることはできなかった。
その後1週間ほどUと入れ替わりながら郁美の行動を確認したのだが、やはりなにもつかめなかった。

