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郁美の真実 parallel story
第29章 〜誤った判断〜

[恋人さん!ずいぶんお会いしてないですけど、デートのおさそいとかないんですか?]
[そりゃ、デートしたいですよ。だけど早紀さん忙しいから、ちょっとごはんだけでもとかで、誘えないじゃないですかー。]
[そっか〜、デートはしたいと思ってくれてるのね♡]
[そりゃそうです。]
[今度の金曜日、仕事休みなの。恋人さんのスケジュールはいかがですか?]
[ちょっと待っててください。]
スケジュールを調べると、月曜に取引先へのプレゼンを控え、資料作りに時間が足りない感じになっていた。
(うーん....)
(ここは仕事より早紀だな....)
(せっかくだから、早紀が喜ぶような返事にしよう。)
[金曜はすごく重要な仕事が....]
[む〜っ!]
[あるんですが、早紀さんに会いたい!]
[仕事ほったらかします!]
[無理しなくていいよぅ?]
[やだ。無理する。]
[ホントにいいの?]
[夕方からですが、いいですか?]
[うん!やったー]
[どこ行きたいですか?]
[えっとねー]
[カラオケ!]
[ん!?そんなんでいいんですか?]
[うん、いいの。くっついてなでなでしてもらったりできるでしょ?]
(くっ....かわいい....)
[わかりました!]
こうして2週間ぶりに早紀とのデートが決まった。
早紀に会いたかったのは、ひとつ理由があった。
郁美の不可解な行動の原因になり得る人物がいる。
まあ、それほど確信があるわけではないが....
少し気になっていたのは早紀の兄である義彦のことだ。
早紀とのデートで、なにか情報があるのなら聞き出しておこう。
このとき、この行動がさらに私とUの目を曇らせるとは思ってもみなかった。
[そりゃ、デートしたいですよ。だけど早紀さん忙しいから、ちょっとごはんだけでもとかで、誘えないじゃないですかー。]
[そっか〜、デートはしたいと思ってくれてるのね♡]
[そりゃそうです。]
[今度の金曜日、仕事休みなの。恋人さんのスケジュールはいかがですか?]
[ちょっと待っててください。]
スケジュールを調べると、月曜に取引先へのプレゼンを控え、資料作りに時間が足りない感じになっていた。
(うーん....)
(ここは仕事より早紀だな....)
(せっかくだから、早紀が喜ぶような返事にしよう。)
[金曜はすごく重要な仕事が....]
[む〜っ!]
[あるんですが、早紀さんに会いたい!]
[仕事ほったらかします!]
[無理しなくていいよぅ?]
[やだ。無理する。]
[ホントにいいの?]
[夕方からですが、いいですか?]
[うん!やったー]
[どこ行きたいですか?]
[えっとねー]
[カラオケ!]
[ん!?そんなんでいいんですか?]
[うん、いいの。くっついてなでなでしてもらったりできるでしょ?]
(くっ....かわいい....)
[わかりました!]
こうして2週間ぶりに早紀とのデートが決まった。
早紀に会いたかったのは、ひとつ理由があった。
郁美の不可解な行動の原因になり得る人物がいる。
まあ、それほど確信があるわけではないが....
少し気になっていたのは早紀の兄である義彦のことだ。
早紀とのデートで、なにか情報があるのなら聞き出しておこう。
このとき、この行動がさらに私とUの目を曇らせるとは思ってもみなかった。

