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郁美の真実 parallel story
第30章 〜早紀の告白〜
「そうでしたか。それぐらいヘンでもなんでもないでしょう?僕だけには意地悪されてもいいっていうのなら、僕は嬉しいですよ。」

「本当?嫌いにならない?」

「あいかわらず好きです。」
(予想の範囲内です。むしろキャリアウーマンでツンツンしてるかと思いきや実はMってとこのギャップが素敵です。)

「たぶん....ホントの私がこんな風になってしまったのは、あのせい....こんな私になってしまったのには理由があるの....」

「理由?」
(父親から性的虐待を受けていたことを話してくれるのだろうか....)

「....あなたには私のこと知ってほしい....でも....」

「早紀さんのことならなんでも知りたいです。それが、早紀さんの心の傷になってるようなことなら、尚更ですよ。」

「....」

私が早紀や郁美が早紀の父親から性的虐待を受けていたことを知っていることなど、夢にも思わないだろう。

Uと練った作戦のためにも、ここは是非とも早紀から過去のことを打ち明けてもらうのが都合いい。

が、焦るのは禁物だろう。

「早紀さん、無理する必要はないですよ。きっと、早紀さんにとってつらいことなんでしょう。いつでも気が向いたときでいいんです。」

「....あなたなら大丈夫ね。聞いてくれる?」

「びっくりしないでね。」

「わかりました。このまま抱っこして聞きますよ。」

「うん。」

早紀は自分の過去について語り始めるのだった。
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