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郁美の真実 parallel story
第34章 殺すリスト再編
早紀が私に過去を打ち明けて以来、ますます早紀を制裁しようという気持ちが薄れていた。
それどころか、私は確かに早紀を愛してしまっている。
これまで、制裁を加えるべき人物は、先の父親、早紀の兄である義彦であったのだが、早紀の幼少期、父親を介して早紀を喰いものにした者も許すことはできない。
今となってはかなりのアッパークラスの人物だ。
当時、早紀の父親が勤める大手商社の専務だった人物。
今はその商社の代表取締役となっている人物だ。
私ごときの小物が牙をむくには、それ相応の手段が必要かもしれない。
刺し違えるぐらいの覚悟でいって、やっと傷を負わせられる程度か。
何か策があるはずだ。
諦めはしない。
だが、一方、早紀のことについては、何かモヤモヤした気持ちが続いていた。
早紀はまだ全てを打ち明けてくれてはいない。
郁美もまた、早紀の父親から性的虐待を受けていたことも知っている。
そして、私の中で、早紀が父親からの性的虐待を免れる為に、郁美を当てがったのではないかという疑念が残っている。
さらに、早紀から核心部分を聞き出す必要があるだろう。
それに、早紀から郁美の情報なんかが聞き出せると一石二鳥でもある。
私は、早紀とのお泊りデートを画策することにした。
私のこの安易な考えは、のちに波乱を呼ぶこととなってしまった。
それどころか、私は確かに早紀を愛してしまっている。
これまで、制裁を加えるべき人物は、先の父親、早紀の兄である義彦であったのだが、早紀の幼少期、父親を介して早紀を喰いものにした者も許すことはできない。
今となってはかなりのアッパークラスの人物だ。
当時、早紀の父親が勤める大手商社の専務だった人物。
今はその商社の代表取締役となっている人物だ。
私ごときの小物が牙をむくには、それ相応の手段が必要かもしれない。
刺し違えるぐらいの覚悟でいって、やっと傷を負わせられる程度か。
何か策があるはずだ。
諦めはしない。
だが、一方、早紀のことについては、何かモヤモヤした気持ちが続いていた。
早紀はまだ全てを打ち明けてくれてはいない。
郁美もまた、早紀の父親から性的虐待を受けていたことも知っている。
そして、私の中で、早紀が父親からの性的虐待を免れる為に、郁美を当てがったのではないかという疑念が残っている。
さらに、早紀から核心部分を聞き出す必要があるだろう。
それに、早紀から郁美の情報なんかが聞き出せると一石二鳥でもある。
私は、早紀とのお泊りデートを画策することにした。
私のこの安易な考えは、のちに波乱を呼ぶこととなってしまった。