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郁美の真実 parallel story
第34章 殺すリスト再編
早紀の過去を打ち明けられ、Uと立てていた計画に役立つ情報があった。

「書斎」の存在が確認されたことだ。

早紀の話の流れで、そこに食いつく気分にはなれなかったので、詳しくとまではいかなかったのだが、叔父方の最寄り駅の直近にあるマンションの一室らしい。

そこにはやつらを仕留めるための重要なモノがあるはずだ。

早紀が受けた性的虐待を受けた映像記録なども存在するのだろう。

早紀の不安を煽って、それらの始末のために「書斎」に出入りしたうえで、他にも叔父が残しているであろう不都合なモノを入手するつもりだった。

今は純粋に早紀や郁美が受けた性的虐待の記録を葬り去ってやりたいと思っている。

私は久々にUとの作戦会議のため、いつもの居酒屋の個室に足を運んだ。

居酒屋に着くと、例によってUがさっさと一杯始めていた。

「よう」

「どーも」

「なにか進展あったか?」

「ええ、ちょっとですけどね....」

「例の書斎書斎、今も引き続き存在してるようですね」

「そうか、場所は?」

「郁美の叔父方の最寄り駅直近のマンションのようです」

「出入りできそうなのか?」

「そこまではいってないんですけどね、もう少し時間が必要です」

「そうか....」

「郁美のほうなんですが、なにか変わった行動はありましたか?」

「う〜ん....たまにこっそり後をつけてみたりしたんだがな....不審なところはないんだ」

「そうですか、私の知る限りでも郁美に変わった様子はありませんね」

「....おとといな....」

「ん?なんです?」

「う〜ん....不審とまではいかなかったんだが、郁美が△△駅の方へ行ったんだ」

「△△駅....なんでそんなところへ?」

「ああ....これは変だと思ってたんだが、ただ銀行に寄っただけのようだった」

「銀行....?」

「....」

「しばらく銀行の周りをウロウロしてたんだがな、中に入って5分ぐらいで出てきた」

「その後はまっすぐきみんちに帰宅だったよ」

「まあ、変でもないのかな」

「....なんで△△駅の銀行なんかに....」

このときなにかしらの違和感はあったのだが、私にはそれが何なのかまではわからなかった。

「まあ、引き続き現状の行動を続けるか」

「それしかなさそうですね」

会議の成果はイマイチだった。
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