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変態奴隷……中村もも
第10章 躾
『ここに座れ』
私はドレッサーの前にいた。
これも、結婚前に
二人で選んだもの。
椅子に座っていいのかわからない。
『座れって言ってる時は座っていい』
『はい…』
大きい鏡の前に映る
裸の私と私の後ろに映る英二様。
ドライヤーの音が鳴る。
英二様が私の髪を乾かし始める。
『自分でします…』
『黙って座ってろ。これからは
自分で何かをできると思うな。僕の
指示に全て従っていればいい。僕の
所有物だから、僕の使いたいように
使う。殴りたいときも優しくしたいときも
あるし、お前の感情は関係ない』
『はい…』
返事をして鏡を見ると。
私の髪をさっきまでぐしゃぐしゃに
していたのに、今は優しく
撫でながら乾かしてくれている。
私は黙って見つめていた……