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舞い降りた天使
第8章 失望
『たくにいへ
ローズマリーお母さんからもらいました。
ありがとう。
たのしかったからまたあそんで下さい。
ミサンガつくりました。
プレゼントです。
徳永桜より』
手紙のその文字は
本当に上手で
しかも
『ローズマリー』を
ちゃんと教えた通りに書いていて
さっちゃんが本当に成績が悪いのかと
俺は疑ってしまうくらいだった
そして
『またあそんで下さい』
という言葉に
俺は喉がきゅうっと苦しくなった
「嬉しい…
俺今めちゃくちゃ嬉しい。
さっちゃんに聞かれたんだよ俺
真穂待ってる時に
ミサンガ好きなのかって。
わー…ほんとすげー
あんなちっこい指で
こんなの作れるとかマジすげー」
「クスッ(笑)」
「いやほとんだって!
駿太なんて
小二の時なんか
怪獣ごっこしかしてなかったんだぜ!
女の子は違うよなー」
「ううん(笑)」
「え?」
「そんなに喜んでもらえるなら
今の動画撮っておけば良かったなーと思って。
見たらさっちゃんすごく喜ぶから」
「あー(笑)
じゃあじゃあ写真撮ろう。
真穂、これ結んでよ。
そんで写真撮って
さっちゃんに見せてあげて」
「うん、わかった」
俺はミサンガを真穂に渡すと
身を乗り出して
テーブルの真ん中に
左手を置いた
真穂もテーブルの向こうで
嬉しそうに身体ごと俺に近き
ミサンガを俺の腕に巻くと
めちゃくちゃ可愛い顔で
しかも至近距離で
俺に笑いかけた
「ん?」
「さっちゃんが喜ぶ顔想像したら
嬉しくなっちゃった」
その顔
その言葉
その仕草
…キ…キスしてーーー!!
俺は
やばいくらいに
ときめいていた
マジで
キスしたいと思った
いや
してしまおうと
思った
謝れば何とかなると
思った
けどその時
個室の扉の向こうで
おばさんの声が聞こえた
「定食お待たせしましたー」
………。
ローズマリーお母さんからもらいました。
ありがとう。
たのしかったからまたあそんで下さい。
ミサンガつくりました。
プレゼントです。
徳永桜より』
手紙のその文字は
本当に上手で
しかも
『ローズマリー』を
ちゃんと教えた通りに書いていて
さっちゃんが本当に成績が悪いのかと
俺は疑ってしまうくらいだった
そして
『またあそんで下さい』
という言葉に
俺は喉がきゅうっと苦しくなった
「嬉しい…
俺今めちゃくちゃ嬉しい。
さっちゃんに聞かれたんだよ俺
真穂待ってる時に
ミサンガ好きなのかって。
わー…ほんとすげー
あんなちっこい指で
こんなの作れるとかマジすげー」
「クスッ(笑)」
「いやほとんだって!
駿太なんて
小二の時なんか
怪獣ごっこしかしてなかったんだぜ!
女の子は違うよなー」
「ううん(笑)」
「え?」
「そんなに喜んでもらえるなら
今の動画撮っておけば良かったなーと思って。
見たらさっちゃんすごく喜ぶから」
「あー(笑)
じゃあじゃあ写真撮ろう。
真穂、これ結んでよ。
そんで写真撮って
さっちゃんに見せてあげて」
「うん、わかった」
俺はミサンガを真穂に渡すと
身を乗り出して
テーブルの真ん中に
左手を置いた
真穂もテーブルの向こうで
嬉しそうに身体ごと俺に近き
ミサンガを俺の腕に巻くと
めちゃくちゃ可愛い顔で
しかも至近距離で
俺に笑いかけた
「ん?」
「さっちゃんが喜ぶ顔想像したら
嬉しくなっちゃった」
その顔
その言葉
その仕草
…キ…キスしてーーー!!
俺は
やばいくらいに
ときめいていた
マジで
キスしたいと思った
いや
してしまおうと
思った
謝れば何とかなると
思った
けどその時
個室の扉の向こうで
おばさんの声が聞こえた
「定食お待たせしましたー」
………。