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舞い降りた天使
第8章 失望
side 巧
残業を終わらせて帰宅すると
俺はまた
左腕のミサンガと
さっちゃんからの手紙を見ながら
ニヤついていた
こんな時は
コンビニの弁当さえ
美味しく思えるよなー
と、上機嫌
昼間
真穂にキスしそびれたのは
残念だったけど
俺は
予想もしていなかった
さっちゃんからのプレゼントに
夜になっても興奮していた
あ、そうだ
弁当食べ終わったら
真穂にメールして
明日、会えないか聞いてみよ
もし習字の日だったら
会えるかもしれない
と思ったその時
俺の携帯が震えた
ブー…ブー…ブー…
ん?電話?
画面を確認すると
『真穂』の文字。
俺は急いでその電話に出た
「もしもし!」
「……」
「真穂?」
「…うん…」
その真穂の声を聞いて
俺のさっきまでの興奮は
一瞬にして消え去った
真穂は…多分泣いてる
「真穂、どした?
大丈夫?」
「…ごめんね…遅くに」
「いいよ。
真穂の声聞けるなら
何時だっていい」
そう言うと
突然真穂は泣き出してしまった
何があったのか聞きたい
どうして泣いてるのか
今どこなのか
大丈夫なのか
でも
真穂はなかなか泣き止まず
俺は
電話の向こうの真穂を
抱きしめることもできないまま
数分が過ぎた
「真穂?」
「…っん…」
「今、どこ?」
「家」
俺はその真穂の返事を聞いた途端
財布と鍵を持って
立ち上がっていた
真穂の家まで
車で約10分
行ったことはないけど
場所はだいたい分かってる
「大丈夫?」
「…うん…ごめんね
泣いちゃって…」
「いいよ。
それよりさ」
「…ん…」
「泣きたい時に
電話してくれてありがと」
「…巧くんっ……」
「こんな時に電話もらえて
俺すごく嬉しかった」
その時俺はもう
玄関を出て
駐車場へと向かっていた
残業を終わらせて帰宅すると
俺はまた
左腕のミサンガと
さっちゃんからの手紙を見ながら
ニヤついていた
こんな時は
コンビニの弁当さえ
美味しく思えるよなー
と、上機嫌
昼間
真穂にキスしそびれたのは
残念だったけど
俺は
予想もしていなかった
さっちゃんからのプレゼントに
夜になっても興奮していた
あ、そうだ
弁当食べ終わったら
真穂にメールして
明日、会えないか聞いてみよ
もし習字の日だったら
会えるかもしれない
と思ったその時
俺の携帯が震えた
ブー…ブー…ブー…
ん?電話?
画面を確認すると
『真穂』の文字。
俺は急いでその電話に出た
「もしもし!」
「……」
「真穂?」
「…うん…」
その真穂の声を聞いて
俺のさっきまでの興奮は
一瞬にして消え去った
真穂は…多分泣いてる
「真穂、どした?
大丈夫?」
「…ごめんね…遅くに」
「いいよ。
真穂の声聞けるなら
何時だっていい」
そう言うと
突然真穂は泣き出してしまった
何があったのか聞きたい
どうして泣いてるのか
今どこなのか
大丈夫なのか
でも
真穂はなかなか泣き止まず
俺は
電話の向こうの真穂を
抱きしめることもできないまま
数分が過ぎた
「真穂?」
「…っん…」
「今、どこ?」
「家」
俺はその真穂の返事を聞いた途端
財布と鍵を持って
立ち上がっていた
真穂の家まで
車で約10分
行ったことはないけど
場所はだいたい分かってる
「大丈夫?」
「…うん…ごめんね
泣いちゃって…」
「いいよ。
それよりさ」
「…ん…」
「泣きたい時に
電話してくれてありがと」
「…巧くんっ……」
「こんな時に電話もらえて
俺すごく嬉しかった」
その時俺はもう
玄関を出て
駐車場へと向かっていた