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舞い降りた天使
第9章 告白


このまま抱きしめられていたい

そう思ってしまうほど
俺は真穂に癒されていた

でも今癒されたいのは真穂だ
俺が泣いてる場合じゃない

俺は思わず溢れてしまった涙をぬぐい
名残惜しい真穂のぬくもりから
すり抜けるようにして
身体を起こした

「ごめん。
泣きたいのは真穂なのに
俺が泣いたりして」

すると真穂もつられるように身体を起こし

「ううん」

そんなことないよと
首を振って俺を見つめた


「何泣いてんだろな(苦笑)
泣くつもりなんてなかったのに。
さっちゃんのこと思うと
急に泣けてきて…
真穂の方が
ずっとずっと辛いのに
俺が泣いたりして、ごめん」

さっちゃんのことで
泣けてきたのは嘘じゃなかった
けど
真穂に優しくされたから
泣いてしまったのも
嘘じゃない

いや

どちらかというと
過去の記憶に溺れそうになった俺を
真穂が抱きしめてくれたから
泣き崩れたんだ

でも
そんなこと
恥ずかしくて言えないし
知られたくない

それで俺は
そのことを誤魔化すように
喋り続けた


「真穂を慰めたいのに
こんなんじゃ年下の男は頼りにならないって言われちゃうよな…
情けないよ。
けどほんとに俺、さっちゃんのためならなんでもするし
真穂のことは
ほんとにいいお母さんだと思ってる。
嘘じゃないんだ。
それから
真穂の旦那がやったことは
正直、全く理解できないし許せないし」

すると

「巧くん…」

真穂が
俺の名前を呼んで
話を遮った

「嬉しかったよ」

「え…」

「さっちゃんのこと
心配してくれて
私のこと
100点って言ってくれて
優しくしてくれて」


「…うん」


「ありがと」


「いや…俺は何も」


「巧くん…」


真穂は妙に真剣な顔で
また俺の名前を呼んだ


「な…なに?」


「教えてほしいことあるの」


「……急に、なんだよ…」


「どうしてそんなに
私に優しくしてくれるの」
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