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舞い降りた天使
第2章 パッションフラワー
届いたメールが
栗原くんからだと分かると
私はすぐに携帯を手に取り
涙を拭いながら寝室へと向かった

寝室と言っても
私と桜のお布団が
並んで敷いてある
桜が寝ている部屋

桜が起きないように
静かにお布団の上に座ると
私は栗原くんから届いたメールを開いた


メールの内容はなんでもいい

桜の話ができなくてもいい

とにかく今
栗原くんのメールが

嬉しかった



『こんばんは。
お疲れ様です、栗原です。
まだ起きてますか?
てゆーか
ちゃんと眠いですか?

眠くなければ
返信欲しいです』



ちゃんと…眠いですか…


そんな優しい質問

聞いたことない


優しい言葉に触れると
せっかく収まった涙が
また溢れそうになる

私は桜が眠っているのを確認すると
部屋を真っ暗にして
栗原くんにメールを返信した


どうか
桜が目を覚ましませんように


『こんばんは。
起きてました。
まだ眠くはないです』



『返信ありがとうございます。
眠れないんですか?

てかさ
なんで敬語?笑』



『眠れないというか
この時間なら
いつもまだ起きてるから。

敬語は…なんでだろ。
栗原くんが敬語だからかな』




『徳永さんが敬語だと
仕事のやりとりしてるみたいだから
普通にして下さい』



『そう言われても
栗原くんが敬語だから
つられちゃう。
だから栗原くんも敬語無しでお願い』


なんでもない
やりとり


それでも私は
栗原くんのメールに
しがみついていた


何かを期待してる訳じゃない



ハーブティーを買わせるためだとしても
私に優しく語りかけてくれる
栗原くんのメールに癒される



年上の既婚者が
何ハマってんだよと
思われてもいい


ハーブティーを買うまででもいい


もう少し

このやりとりを
続けたいと思った
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