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舞い降りた天使
第2章 パッションフラワー
「二人きりで休憩室使ってるよりよくないですか?
徳永さん
俺と二人きりになるの
みんなに見られたくないみたいだし」
「そ、それはそうだけど、でも」
まだ徳永さんは
何か話したそうだったけど
俺は言葉をかぶせるようにして
その言葉を遮った
「じゃ、決まり。
毎日じゃなくていいですよ。
たまにランチ行きましょう。
俺、誘いますから。
あ、徳永さんが誘ってくれたら
めっちゃ嬉しいけど」
「あ、あの、あのね」
どこからどう質問したらいいのかわかんない感じで焦る徳永さんは
ほんとに見てるだけで癒される
っていうか
もっとからかいたくなる
けど
あんまりからかってんのも
可愛そうだよな
この人は
きっとすごく素直な人なんだ
だから
からかい過ぎると
悲しそうな顔をする
悲しそうな顔は
俺、見たくないから。
「メールって嫌なんですよ」
「え?」
「話したいことい~っぱいあるのにさ
文字だとちょっとしかやりとりできなくて
徳永さんは桜ちゃんも旦那さんもいるから電話とかもできない感じですよね?
仕事終わってお茶もできないしさ。
だったらランチしかないじゃん?」
あれ?
俺、どうした?
ちょっとスネた言い方になってしまったことに
俺は自分で驚いていた
徳永さんが年上だからか?
いやいや
こんなに壊れそうな人相手にスネてどうすんだよ
「それは…そうなんだけど」
「あ、それとも曜日決める?
火曜と金曜はランチ行くとか」
あれ…
俺、なんで
週二回もランチに行こうとしてるんだよ
「火曜と金曜、都合悪い?」
「いや、悪いわけじゃ…」
「よし!じゃ、次は金曜で!
あ、金曜って明日じゃん(笑)」
そう言って俺は
なんでか浮かれていた
どうした?
俺