この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
舞い降りた天使
第2章 パッションフラワー
said 徳永


栗原くんは
強引だと思う


でも
その強引さが…
今の私には必要


後ろめたいよ

でも
また孤独の世界へと引き戻されることが
怖くて仕方ないの


「わっ、もうこんな時間?
昼休憩なんて
あっという間だな…」


ほんとね

私もそう思うよ

本当にあっという間で
楽しかった


「あ、明日のランチの場所は俺が…」

栗原くんがそう言いかけた時

「あっ、駿太!」

栗原くんの携帯に電話がかかってきてしまった

チラリと見えた携帯の画面には
『駿太』の文字

友達…かな


「徳永さんごめん!」

「あ、大丈夫、どうぞ」

電話に出るように促すと
栗原くんは私に謝りながら
すごく嬉しそうな顔で『駿太』という人と話しはじめた

「駿太ー、なんだよ連絡待ってたんだぞ!
あ、ちょっと待っててな」

電話を耳から少し遠ざけた栗原くんは

「大事な電話なんです。
あー…
夜にでもメールしますね」

と言って
私に申し訳なさそうな顔をして見せた

「あ、う、うん」

気にしないでいいよ
という感じでそう伝えると
栗原くんはものすごく嬉しそうに電話で会話をしながら休憩室を出て行ってしまった

お昼休憩が終わってしまうことが
寂しいと感じてる私と違い
栗原くんが
あまりにもあっさりと休憩室を出て行ってしまう姿を見ると
やっぱり騙されてるのかな…
と、私は少し気持ちが沈んだ

騙されててもいいと
思ってるはずなのに…。


そして私は
休憩時間が終わるのを惜しむように
廊下から聞こえてくる栗原くんの声に耳をすませた

/337ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ