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舞い降りた天使
第2章 パッションフラワー

そして
いつものように
桜の背中を見送り
ひとりきりになると
私はすぐ寝室に向かった

それは
寝室に置きっぱなしだった
携帯をチェックするため。

私は枕元の携帯を手にすると
栗原くんからのメールを期待しながら
急いで電源を入れた

すると

あ、きてる…

栗原くんから
一通のメールが届いていた

嬉しい…

まだメールの内容は分からないのに
メールが届いてる
それだけで
私は胸がぎゅっとなるほど
嬉しかった


『遅くにごめんなさい。
ちょっと忙しくて連絡が遅くなりました。
明日のランチ
三丁目のコンビニの奥にある
天ぷら屋で12時過ぎに待ってます』


よかった

ランチに行ける


今度こそ
ハーブティを
売りつけられるかもしれないのに
喜んでる自分

でも
売りつけられるかもということで
私は私を正当化していた


栗原くんと2人で会うけど
これはもちろん浮気じゃない

栗原くんは
私を騙そうとしているだけ


そして私は




栗原くんに
騙されてるだけ



あっ、もう時間


私は
『わかりました』
と、急いで栗原くんに返信をすると
除光液をバックに入れて
仕事に向かった
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