この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
舞い降りた天使
第3章 友達


それから
あまり笑わなくなった栗原くんは
私を車の助手席に乗せ
黙ったまま運転を始めた


私も…黙ったままだった


「すぐ…着くから」


「…うん」


そして栗原くんの言う通り
10分ほど走ると
栗原くんは車を駐車場に停めた

お互い
あまり話さないまま
目も合わさないまま
車を降り

私は栗原くんの
後ろを歩く

私は
これからどうなってしまうんだろう…


「ごめんね。
そんなつもり無かったから
ちょっと散らかってて…」


栗原くんはそう言いながら
『302』
と書いてあるドアの前で足を止め
私を振り向いた

なんとなく
緊張しているような
栗原くんの表情につられ
私まで
緊張してしまう


「でも
外で待たせるのもあれだから…

どうぞ」


栗原くんは
そんな言い訳をしながら
玄関を開け
私を招き入れてくれた


「お邪魔…します」


いかにも一人暮らしという感じの広めのワンルーム

栗原くんは
私を部屋の中へと案内しながら
床に落ちているタオルを拾い
そしてテーブルの上にあるゴミを
ゴミ箱に入れた

「ここ、座って」

栗原くんに『ここ』と言われたのは
二人がけのソファ

「あ、うん」

私が言われるがままにソファに腰掛けると
栗原くんは
急いでベッドの乱れを直し
少し照れた顔で

「なんか恥ずかしいな…」

って笑った


やっと笑った栗原くんの頰には
インデアンエクボ

それを見て
私の緊張が
少しほぐれた



/337ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ