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舞い降りた天使
第3章 友達


「さて…」

ざっと片付けが終わって落ち着いたのか
栗原くんは
ソファに座ってる私の足元に
胡座をかいて座った

「あ、私も…」

床に座った栗原くんを見て
私もソファから降りようとすると

「徳永さんはそこで。
そこに座ってて
床、冷たいから」

そう言われて…
私はまた
ソファに腰掛けた

「…ありがと」

仕方なく
そうは言ったものの
自分だけソファに座っていることが落ち着かない

私は思わず膝の上の手をぎゅっと握りしめた


「えーっと…何から話せば…
まずは…
今日は無理言ってすみませんでした。
会社、休ませてしまって。
大切な有給休暇
使わせてしまって…」


「い、いいの。
私も栗原くんの話
ちゃんと聞きたかったし」


あのまま
帰りたくなかったし…

なんて
言えないけど


「わかった。
じゃあ…ちゃんと話すね」


栗原くんの
優しいながらもフランクな喋り方に少し戸惑いながら
私は栗原くんに
小さく頷いてみせた


「前にも言ったけど
俺は
徳永さんを放って置けなくて
声をかけたんだ。
なんかこう…
悩んでるみたいだったから…

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