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舞い降りた天使
第4章 過ち
「私はそんな…
みんなはもっと」
それ
それがダメなんだ
姉ちゃんも
そう言って
どんどん自分を苦しめてったんだ
「みんなはみんな。
徳永さんは徳永さんで
いいじゃないの?
みんなも案外
いい加減でやってると思うよ?」
「……」
そう
そう言われても
認められないんだよな
いいよ
今はそれでも
少しずつ
肩の力を抜いていけばいい
あれ?
徳永さんは
俺に手を触られてんのが
恥ずかしいのか
黙ったまま
少し顔を赤くしていた
「顔、赤いね」
「えっ…あ、やだ」
「手とか触られるの久しぶり?」
何言ってんだよ、俺
「……そう…かな」
年上なのにさ
視線外して
もっと顔を赤くするとか
ほんと
可愛い
じゃあ
キスとか
どうなんだろ
やってないのかな…
旦那と
してないか。
そんな仲なら
徳永さんが苦しむはずがない
じゃあ…レス
突然そんなことに興味の湧いた俺は
久しぶりに
『ムラムラする』
という言葉を心の中で呟いていた
すると徳永さんは
「もう…いい?」
って言いながら
俺の手の中から
するりと手を抜き取った
「あー、ごめん」
「ううん」