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舞い降りた天使
第4章 過ち

徳永さんは
俺を見つめたまま
黙っていた
多分
考えごとをしてて
実際は
俺を見てはいないんだと思う
でも俺は
そのなんとも言えない
徳永さんの表情に
そして
その力ない唇に
…見入っていた
そういえば
俺
しばらくキスしてない
「もしかして
人見知りが長所だって
言われたことなかった?」
徳永さんは
我に返ったように
ハッとした顔で頷き
またちょっと唇を噛んだ
…可愛そうに
「心配しなくていいよ。
そのうち誰かに
褒められる時がくる。
さっちゃんは
よく気がつくねって
言われる時がくるよ、絶対。
だから大丈夫」
そう言うと
徳永さんの目は
みるみる涙で潤みはじめた
「ありがと…
私、栗原くんに
ほんと癒されてる」
「もっと癒されたい?」
「…え?」
もっともっと
癒したいと思う
大丈夫だよと抱きしめて
その涙を拭ってキスをしたい
徳永さんを見てると
隙間を全部
埋めてあげたいと思ってしまうのは
何故なんだろう
もし
旦那に埋めてもらえないところまでも全部埋めたら
どうなってしまうんだろう
そんなことを思いながら
俺は
徳永さんの頭を優しく引き寄せ
俺の胸の中にしまい込んだ
そう
また勝手に。
俺を見つめたまま
黙っていた
多分
考えごとをしてて
実際は
俺を見てはいないんだと思う
でも俺は
そのなんとも言えない
徳永さんの表情に
そして
その力ない唇に
…見入っていた
そういえば
俺
しばらくキスしてない
「もしかして
人見知りが長所だって
言われたことなかった?」
徳永さんは
我に返ったように
ハッとした顔で頷き
またちょっと唇を噛んだ
…可愛そうに
「心配しなくていいよ。
そのうち誰かに
褒められる時がくる。
さっちゃんは
よく気がつくねって
言われる時がくるよ、絶対。
だから大丈夫」
そう言うと
徳永さんの目は
みるみる涙で潤みはじめた
「ありがと…
私、栗原くんに
ほんと癒されてる」
「もっと癒されたい?」
「…え?」
もっともっと
癒したいと思う
大丈夫だよと抱きしめて
その涙を拭ってキスをしたい
徳永さんを見てると
隙間を全部
埋めてあげたいと思ってしまうのは
何故なんだろう
もし
旦那に埋めてもらえないところまでも全部埋めたら
どうなってしまうんだろう
そんなことを思いながら
俺は
徳永さんの頭を優しく引き寄せ
俺の胸の中にしまい込んだ
そう
また勝手に。

