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舞い降りた天使
第5章 嫉妬
俺の想いは
ダダ漏れだったと思う
好きだとか
抱きたいだとか
そんな直接的な言葉は使わなったけど
会いたいなんて
言ってはいけなかったのかもしれない
でも
もう我慢できなかった
徳永さんが好きで
可愛そうで
どうにかしてやりたくて
とにかく…会いたくて
…触れたかった
「さっちゃんの
習い事がある日なら…」
「いつ?」
「火曜日。
火曜の夜は
習い事が終わるまで時間があるの」
明日、明後日の休日は
旦那がいない事もあって
さっちゃんと
ずっと一緒に過ごすらしく
俺には会えないらしい
「わかった。
じゃ、火曜に待ってる。
けどそれまでに
何かあったら
いつでも来ていいからね」
俺、会いたいから
会社で顔を合わすだけじゃ
物足りないから
「ほんとに…ありがと」
「いいんだ。
俺がそうしたいんだから」
「…うん」
「休みの日は
さっちゃんと何するの?」
「ミサンガを仕上げたいから
手伝ってって言われてるの」
「そっか。
上手くできるといいね」
「うん。
あ、あの…」
「ん?」
「そろそろ…」
「あ、ごめん。
もう…寝るよね?
いっぱい話せて楽しかった」
「…私も」
「じゃあ……」
「うん、じゃあまた」
「おやすみ」
「うん、おやすみ…」