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片想い
第1章 片想い
放出が終わったあとも、僕たちは、しばらく繋がったままでいた。僕は、長年の夢が叶った満足感に浸っていた。

「真ちゃん、ありがとう」

息を切らしながら涼子さんが言った。白い肌が赤く染まり、全身に汗が光っている。

「赤ちゃん、できるといいね」

「大丈夫、ちゃんと受け取ったから」

もう一度、口づけを交わしたあと、僕は、ゆっくりと涼子さんから身体を離した。

そこに健一さんがやってきた。いつの間にか裸になっている。股間の肉棒は今にも精を漏らしそうなほど大きく膨らんでいた。

「涼子……」

健一さんは、涼子さんに覆いかぶさると肉棒を涼子さんに挿入した。

「健一さん……」

涼子さんは、待っていたように声を掛けると、優しく健一さんを抱きしめた。

「健一さん、ごめんなさい。私、気持ちよくなっちゃった」

「いいんだよ、涼子。とてもすてきだったよ」

健一さんは、僕の出した精液を掻き出さないよう注意しながら、肉棒を出し入れした。

「健一さん……」

「涼子……」

二人は、互いに名前を呼びながら、身体を動かした。そして、

「涼子、いくよっ」

「健一さん、きてっ」

二人は股間をピッタリとくっつけると同時に腰を震わせた。健一さんのお尻の筋肉が痙攣している。精液を吐き出しているに違いない。涼子さんの白い太腿もピクピクと痙攣していた。

そのまま二人は、口づけを交わした。それは僕と涼子さんがしたような快感を貪るような口づけとは違う、激しいけどどこか優しいものだった。紛れもなく愛し合う夫婦の姿がそこにはあった。

涼子さん……。

僕は、僕の初恋が再び思い出の中に沈んでいくのを感じた。

そのあと僕は、涼子さんのために、もう一度、精液を吐き出した。今回の結果がうまくいかなかったときのために冷凍保存しておくためだ。涼子さんは、口を使って出してくれた。

すべてが終わると、涼子さんは、もう一度、ありがとう、と言って口づけをしてくれた。まるであの日の最後のときのように優しく寂しいキスだった。
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