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片想い
第1章 片想い
「真ちゃん、かわいい奥さんを大切にね」
服を着終わると、涼子さんが言った。
「お父さんになるんだから、しっかりしないとね」
「そのことだけど、実は……」
僕は、涼子さんに、今日ここに来ることを彩夏にはいってないことを伝えた。
「そう……。そのほうがいいかもね、大事なときだから。二人の秘密にしましょ。健一さんもいるから三人か」
そう言って、涼子さんは微笑んだ。
「ありがとう」
「ううん。お礼を言わなくちゃいけないのは、こっちのほうよ。真ちゃん、ほんとにありがとうございました」
「がんばって、お母さんになってくださいね」
「うん、がんばるわ」
最後に、主治医としての涼子さんに彩夏のことをよろしく頼んで、僕は病院を後にした。
外に出ると、もう日が暮れかかっていた。
お父さんになるんだからしっかりとね、か……。
そうだな。しっかりしないとな。彩夏が好きなシュークリームでも買って帰るか。
僕は、駅前のケーキ屋によってから家に帰ることにした。
(了)
服を着終わると、涼子さんが言った。
「お父さんになるんだから、しっかりしないとね」
「そのことだけど、実は……」
僕は、涼子さんに、今日ここに来ることを彩夏にはいってないことを伝えた。
「そう……。そのほうがいいかもね、大事なときだから。二人の秘密にしましょ。健一さんもいるから三人か」
そう言って、涼子さんは微笑んだ。
「ありがとう」
「ううん。お礼を言わなくちゃいけないのは、こっちのほうよ。真ちゃん、ほんとにありがとうございました」
「がんばって、お母さんになってくださいね」
「うん、がんばるわ」
最後に、主治医としての涼子さんに彩夏のことをよろしく頼んで、僕は病院を後にした。
外に出ると、もう日が暮れかかっていた。
お父さんになるんだからしっかりとね、か……。
そうだな。しっかりしないとな。彩夏が好きなシュークリームでも買って帰るか。
僕は、駅前のケーキ屋によってから家に帰ることにした。
(了)