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最後の恋に花束を
第4章 高校三年の春

病院から出た私は、近くの喫茶店に入るとすぐに薬を服用した。保険が効かないということで、私のお小遣いが一気に無くなる。

先生の話によると、副作用で吐き気等の体調不良があるということで、安静にしているようにと言われた。

両親には体調不良で内科に行ってくると言ってあるので、丁度良いかもしれない…なんてことを思いながらスマホを開くと通知が二件入っていた。


" 青山遙 "


その文字が表示されると、私の不安に包まれた気持ちが少しだけ晴れる。私の元気の源は、今、彼の存在にあった。


" よっ、元気? "


たったその一言だけのメッセージと、写真が送られてきていた。その写真は、今日の朝焼けだろうか… 綺麗な空が写っていた。


" げんき "


たったその三文字だけを返信すると、すぐに既読が付いた。その早さに思わず笑みが溢れる。時間的には授業中のはず。何しているのか、隠れて見ているのか…そんな姿を想像したら可笑しく感じた。


" 明日、遊ぼうぜ "


急だな、と思いながらも いいよ と三文字返信をする。きっと彼なりに、私を元気付けてくれているのかな…なんて事を考える。本当に優しい人だ。


不安な気持ちが晴れた私は、喫茶店を出ると自宅へと向かった。

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