この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の恋に花束を
第4章 高校三年の春

翌日、いつも通り登校して授業を受ける。ちょうどお昼休みの頃、遙から連絡が入った。

" 午後4時にバス停で "

その文字と共に今日もまた写真が送られてくる。その写真は、いつのものだろうか… 真っ白な雪化粧に包まれた景色だった。それはとても…とても綺麗な白でとても澄んでいた。

" わかった、待ってる "

短く返事を返す私。その文字の素っ気なさとは裏腹に、遙に会えるのが楽しみで少しだけワクワクしていた。


授業が終わり少し教室でのんびりしてから、時間になるのを待つ。5分前になると、私は鞄を持ちバス停へ向かった。


遙はまだ来ていないようで、ひとりバス停のベンチに腰掛ける。少しすると後ろから声が聞こえ振り向くと、彼がこっちへ向かってくる姿が見えた。


『 可奈ぁー 悪い、お待たせ 』


今まで下の名前で呼ばれたことなどなかったので、その一言にドキリとする。彼はいつも唐突だ。何を考えてるのか… 分からなかった。


「 今から、どこ行くの?」

『 ん?カラオケ。ストレス発散しに行こうぜ 』

「 あー… でも 」


昨日大量出費があった私には、遊びに行くお金なんて無かった。高校生らしく、お金のかからない遊びをしろよ、と自分の心の中で呟いた。

/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ