この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の恋に花束を
第6章 大学一年の冬

部屋の洗面台スペースと寝室との間にドアなどの仕切りは無く、奥まった位置にある為ベッドから直接見える事は無かった。見える事はないけれど、扉がないというだけで緊張が走る。


「 のっ、覗かないでね?」

『 なに、それはフリ?』

「 ちっ… ちがう! 」


お互いに顔が見えない所から声を掛ける。彼は少し笑っていた。

緊張する心を押し殺しながら服を脱ぎ、全裸になった私は足早に浴室のドアを開けて中へ入った。この部屋に入ってすぐにお湯貼りボタンを押したので、湯船には充分なお湯が溜まっている。

化粧も落として髪を洗い、全てを綺麗に洗い流したところで湯船に浸かる。

静かな時が訪れると、寝室の方からテレビの音が聞こえてきた。私がいつもこの時間に見ている番組と同じ番組のようで、聞き慣れた声や音が漏れていた。


ゆっくりと入浴を終えると、濡れた体を拭いて浴室から出る。持ってきていたパジャマに手早く着替えると、濡れた髪を拭きながら彼の元へと戻った。


「 お風呂出ましたよ〜… 」


ベッドの方を見ると、彼はスマホ片手に瞼を閉じて寝ているようだった。うつ伏せで、けれど顔は横を向いている。起こしてしまうと悪いと思い、洗面台の前へと静かに戻ると部屋に置いてあったドライヤーで髪を乾かした。

/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ