この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
最後の恋に花束を
第6章 大学一年の冬

腕の力が抜け、ダランと垂れ下がる。
私の腕から遙の手が離れたかと思うと、彼は私の髪を撫でる。

その行為に私の身体はピクリと震えた。

彼の口づけは、濃厚になってゆく…

ツツッーー っと彼の舌先が唇を破り侵入してくる。
その舌先に応えるかのように、私の舌先は彼へと絡みついた。


チュプッ … っと音を立てて唇を離す彼。
私のモノか。彼のモノか。
蜜が糸を引き、キラッと煌めいた。



『 はっ… 嫌そうじゃないけど… 』


小さく吐息を吐くと、私を見つめながらそう口にする彼。目元と頬は緩んでいる様子だった。


「 だっ… ダメだってば… 」

『 … どうして? 』


いつものキョトンとした顔で首を傾げる彼。けれど、どことなくいつもよりか優しい表情をしている。


「 … ユミさんが…いるでしょ? 」


その問いに、遙は口を噤んだ。
彼の表情はまさに、" 無 " だった。


そう、遙には彼女がいる。
だから失態なんて許されない。
それは、私も彼も重々承知していた。


『 ごめん … 』


小さくそう呟いた彼。
伏せ目がちに身体を離した。


そして彼はベッドを降り、ソファへ腰掛ける。


その様子を 私はずっと見つめていた。

/118ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ