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最後の恋に花束を
第6章 大学一年の冬

少しして落ち着きを取り戻した彼。抱き締めていた腕を解くと、今度は彼が私の手を握りそのままベッドへと戻った。

再び布団へと潜ると、彼は私の身体に擦り寄りギュッと抱き締めたかと思うと、私の胸元へ耳を当てた。

私の心臓の高鳴りを確認するかのように…


『 … 可奈 』


胸元から離れた彼はニコリと微笑んで私を見る。


『 … すごい ドキドキしてる 』

「 … 当たり前でしょっ 」

『 俺も凄い ドキドキしてんの 』


その言葉に続けて、彼は私の手を取り自分の胸元へ当てた。彼の心臓の音が、振動が、まるで私の掌に伝わるような感覚がした。

彼の心臓の高鳴りを感じた私は、彼と見つめ合う。

そして彼は再び優しい口付けを落とした。


チュッ チュッ… と優しい口づけを何度も。
彼の掌が私の髪を撫でる。耳元に優しく触れる。次第に口付けは頬へ… 首筋へと場所を変えていく。

彼の唇が身体に触れる度、私の身体はピクリと小さく震え熱を帯び、息が荒くなっていくのがわかった。

チュゥッ と首筋を吸い上げる。その行為に思わず小さな声が漏れた。

チュッと唇を離すと再び口付けを落としていく彼。そして彼の左手が腰から横腹…背中へと私の身体を撫でていく。しっかりとその形を確かめるように。その手の感覚に身体は勝手に捩れ、ただ撫でられているだけなのに私の下の花弁から愛液が滲み出ていくのが感じられた。

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