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第11章 岸本健二の本当

私は思わず目を見開いて豊君の顔を見た。


すると・・・豊君は内ポケットからチラッと写真を出し・・・。


「見る？(笑)・・・10枚以上焼いた・・・後で屋上からバラまいてやろうか？？？」


・・・・・・・・ッ！！！！！


「止めてッ・・・昨日は・・・ちょっと貧血が酷くて・・・・。」


豊君の腕を掴み言うと・・・・。


「じゃ、・・・今から付き合えよ？」



・・・・・・・。


「今から・・・部活の方に行かないといけなくって・・・・。」


私がそう言うと豊君はニヤッと笑って・・・・。


「じゃぁ写真バラまこう！！！(笑)(笑)皆お前のこんな姿見たら～・・・どう思うかね？？？？」


・・・・・・・・。



ギュッと下で拳を握って・・・・。



「行くから・・・行くから・・・・。」



従うしか・・。


なかったの。



豊君は私の頭を強めにグイッと抑え・・・・。



「早く行くぞ？？？？？」


・・・・・・・。



そう言って・・・。



廊下を歩いて行ってしまった・・・・・。