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第13章 我慢の限界

健二side


終業式が始まる時間になり皆ゾロゾロと教室を出て行く中・・・・。


廊下に出ると・・・。


「ちょっとっ・・・岸本健二ッているッ？！」


ってキンキンした声が聞こえてきたッ！！！


一緒に居た大輝と雅は驚いた顔をして俺の方を見て来て・・・大輝は俺の腕を小突いて・・・。


「あれ・・・なんだっけ？？名前～・・・井ノ川といつも一緒に居る子ッ！！！」


えーーーっと・・・・。


井ノ川が確か・・・良く・・・。


麗華とか何とかって・・・。


その派手な女は向こうからスッゴイ勢いで走って来て俺の前まで来ると・・・・。



「杏が居ないんだけどッ！！・・・・トイレに行って帰ってこないのッ」


・・・・・・。


そう言って俺の腕を掴んできた。


「便所で寝てるとか？？？」


雅がボソッと言うと・・・。


「んな訳ないでしょッ？バカじゃないのッ？！」


スッゲー・・・怒ってる・・・・(笑)


「ってか、電話してみたら？俺掛けてみようか？」


俺が携帯を出すと・・・。



「出ないしトイレにも居ないしッ・・・・ねぇ・・・アイツ・・・学校来てたりしないよね？？？？」


・・・・・・・。