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第18章 悲しみの向こう側

「・・・そんなお金・・・・ないしっ・・・用意できるわけないッ！！！！」


こんな無意味なやり取り・・・もう終わらせたいのに・・・・。


豊君はゆっくり私に近づいてきた・・・・。


逃げなきゃ・・・。


なのに・・・。


写真を岸本君に送ってやると言われてしまうと・・・それを絶対阻止したい・・・そう思うと・・・そこから逃げれないでいた。


もしかしたらまだ写真を持っているかもしれない。


本当に送られてしまうかもしれない・・・・。


そう思うと・・・。


私は恐怖心に襲われる・・・・。



豊君が私の前まで来ると・・・私は顎を引き鞄を胸の前で抱くようにして持った。



豊君は私の顔を覗き込み・・・・。



「こっち見ろよ？？？」


・・・・・・・。


冷たい・・・話し方。


怖い・・・・。



下を向いたまま豊君の顔を見ないようにしていると・・・・。



グニッと私の頬を強くつねる指・・・・。


「いたっ・・・・」


顔を歪ませ顔を上げると・・・。


豊君はニヤニヤ笑って私のほっぺを強くつねって・・・・。


「分かった？？？早く用意しろ、体売ったり親の金盗んだり・・・出来るだろ？？？」


・・・・・・・ッ？？？？