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第18章 悲しみの向こう側

職員室に行き担任は先生のデスクの電話の受話器を取り・・・・。


「掛けなおすと言ったが待つって(笑)・・・急ぎみたいだ・・・・。」


・・・・・・。


井ノ川の・・・。


お母さん・・・・。


俺は受話器を耳に当て保留を解除した・・・。


「もしもし、岸本です・・・・。」


電話に出ると・・・・。


『岸本君ッ？？？ごめんなさいね・・・携帯番号聞いておけばよかった・・・。』


・・・・・・。


何か・・・。


あったのかな。


「あの、井ノ川に何かありましたか？今日も来ていないし連絡が取れなくて・・・・。」


すると・・・。


『私も昨夜から連絡が取れなくて、今お父さんの所に来ていて今から帰ろうかと思ってて・・・・』


お母さんとも？？？？


やっぱり何か・・・。


「自分家まで行きましょうか？？お母さんこっち着くのまだ時間かかりますよね？」


そう言うと・・・・。


『今、マンションの管理人さんに連絡して部屋まで見て来てもらおうかと思ってるの・・・岸本君一緒に行けるかしら？？？』


俺は先生の顔を見て・・・・。


・・・・・・・。


「直ぐ行きますッ！！！」




そう言って・・・・。


電話を切った。