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Love to regain~心から笑う日
第22章 手を差し伸べる時・・・・
杏side
・・・・・・。
ゆ・・・・。
豊・・・君・・・・・。
体が震えた・・・・。
席を立ち・・・ホールの入り口を見ると・・・オーナーを甚振る・・・豊君の姿。
その声も・・・その話し方も・・・忘れはしない・・・。
私は直ぐに奥のトイレの方に行き・・・更衣室に向かった。
すると直ぐに追いかけてきたのは・・・・。
「杏ッ・・・どうしたのっ???」
莉乃・・・・。
私は急いで荷物を纏め・・・着替えをした。
「杏ッ???今帰ったらヤバいって・・・裏にもアイツ等の仲間が居るって・・・店から出ない方が良い・・・・。」
莉乃は私の腕を掴みそう言った。
・・・・・・。
ダメ・・・。
今見つかったら・・・。
私また・・・・。
首を横に振って・・・。
「ごめん莉乃ッ・・・私あの人知ってるの・・・散々な目にあわされて・・・もう会いたくないの・・・顔会わせたくないのッ・・・お願い・・・見逃してッ・・・・」
手が震えたの・・・。
ここで捕まったら多分・・・私もう逃げられない・・・・。
一生あの人から逃げられないの・・・・。