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Love to regain~心から笑う日
第22章 手を差し伸べる時・・・・
莉乃side
杏の手・・・。
本気で震えてる・・・・。
唇も震えてるの・・・・。
私は振り返り更衣室の扉を少し開け、店内の様子を伺った。
・・・・・・・。
調理場の・・・裏の出口なら・・・逃げれるかも・・・・。
調理場はホールに戻らないといけないけど、ドリンクカウンターの中を通ればすぐ・・・。
大丈夫・・・きっと・・・・。
「杏・・・私が援護するから、・・・・行こう!!!」
杏は着替えを済ませバックを持って、
「莉乃も行こうよ・・・一緒に帰ろう???」
・・・・・(笑)
「2人抜けたら直ぐにバレちゃう・・・(笑)大丈夫、・・・杏は・・・絶対店を出て・・・」
私は平気・・・。
私はここでしか生きていけない・・・。
でも杏は・・・。
すっごく可愛いし・・・。
(笑)
違う場所で生きていける・・・・。
杏の手を握り店のホールに向かう・・・。
すると店内は少し緊迫したムード・・・でも音楽が鳴っているため・・・私達がここに居る事は皆にはバレないようだ。
急いで脇のドリンクカウンターに杏を押し込め・・・・・。
カウンター内に居たボーイさんに・・・。
「この子調理場から外出して!!!!」
そう・・・言った・・・・。