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第26章 残忍な男

10階フロアーに着くと3人はそのままエレベーターを降り・・・。


拓海は俺の方を振り返ってきた。


ドアを抑え・・・。


「健二・・・もう直ぐきっとここに剣崎の奴等が来る。早く行け・・・」


・・・・・・・。


「拓海・・・あの・・・皆に・・・・」


一歩前に出て言うと・・・。


拓海はオフィスの方を見て・・・ニッコリ笑うと・・・・。


中に手を入れて来て・・・。


ベーター内の閉を押しながら・・・・。



「早く行け・・・」



・・・・・・ッ？！



ドアが閉まっていく・・・・


拓海の・・顔が・・・見えなくなっていく・・・。


その時・・・。




オフィスの方から・・・。




「ここに岸本さんっていらっしゃいますか～ッ？？？？？」



・・・・・・・ッ？！



豊の声ではないけど・・・・。



きっと豊の仲間であろう・・・人間の声・・・。



拓海は最後まで、・・・・優しく・・・俺に笑いかけ・・・。





扉が閉まった。