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第27章 マスクの男

涼side



剣崎会総長、剣崎氏は・・・。


御年85歳。


もう現場は退け、今は息子二人に任せていると・・・・。


ニュースも見ていない為今日の事件は知らなかったと言う。


警察も動いてはいるが・・・なかなか踏み切れない様子。



「息子2人・・・特に関東仕切ってる方の息子がバカって事か？」


淳はそう言って車を出した。


「最近剣崎って～・・・内部でも揉めてるって言うし・・・・質は落ちたのかもな～・・・」


一樹が後部席で言った。


昔は・・関東は大角、関西は剣崎・・・。


でも20年くらい前に剣崎も関東に進出、次男坊が関東を仕切っていると・・・そう聞いている。


「大角も剣崎には手を焼いてるんだろう・・・・・」



淳はボソッと・・・そんなことを言った。



確かに・・・昌也が小笠原まで追いかけて行った時・・・。



玩具の拳銃を昌也に渡したのって・・・。



大角だっけ？？？？



「大角は一般市民は巻き込まねぇからな～・・・・」


淳は少し笑ってそう言った。


結局あの時・・・大角が昌也に玩具を渡し・・・アイツはその気になって大騒ぎ。


そしてその場で逮捕・・・・。