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第5章 友達の彼女

健二side


1時間目が化学だった為・・・。


化学室で大輝と雅と豊と喋っていたら・・・ガラガラッと教室のドアが開き・・・。


俺等は一斉にそっちを見た・・・。


するとそこに居たのは、


なんか派手な女と・・・その横に居た・・・井ノ川。




井ノ川にこうやって逢うのは久しぶり。


あの事件の翌日、偶然昇降口で逢い・・・・1000円を丁寧に封筒に入れて来て・・・。


返してきたんだ。


その後は何度か見かけたけど・・・ちゃんと目が合ったのは・・・。


あの日以来。


丁度・・・1カ月振り・・・くらいか。



大輝は手を上げ・・・。


「井ノ川元気～？？？(笑)」


コイツ絶対好きだろ？？？(笑)


大輝がどう思ってるかなんて聞いてないけど・・・なんか分かる。


すると、俺の前に居た豊が・・・。


「大輝あの子と仲良いの？？？」


・・・・・。


俺は雑誌を持って・・・。


「一回ちょっと駅で話した(笑)大輝のお気に入り～ッ」


そう言って立ち上がり井ノ川の方を見ると・・・。


真ん丸の・・くっきりした二重の目を少し細めて笑って・・・。


「こんにちは(笑)」


・・・・・・。