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第5章 友達の彼女

俺にそんな顔して助けを求めるなってッ！！！


・・・・・・。


なのに井ノ川は俺の顔をジーー―と見てくる。


その目で見るなよーーーーッ！！！！/////////



「あ～・・・ちょっと急なんじゃ・・・・豊も少し段階踏めって～ッ(笑)」


俺がそう言って豊の肩を掴むと・・・。


「何だよッ！！！お前は女が居るんだから口出しすんなッ！！！」


あっ？！


いっねぇし！！


井ノ川の顔を思わず見ると・・・。


「あ、彼女いるんですね(笑)」


いなーーーーーーーい！！！！！！！


って・・・必死で否定するのもなんだし・・・・。


俺は取りあえず豊の肩をまたポンポンと叩き・・・。


「まぁ、あんま強引にするなよ～？？？(笑)(笑)」


そう言って化学室を出た。


別に何かに必死になろうとかも思わない。


井ノ川が可愛いのは分かってるし、井ノ川と付き合いたいって思う気持ちも分かるし？？


でも俺はそこに加わる気もないし、巻き込まれたくもない。


毎日笑って・・・楽しく・・・平和に過ごしたいだけ。


気持ちを搔き乱されたり自分のペースを崩されたくない。



笑って・・・。


やり過ごしたい。