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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
晴樹はそういうと中島達に、にっこりと微笑みかけた
「キャーっ…ねぇねぇ! お兄ぃ! あの人なんて名前!? ちょっ、マジいいよぉ!」
中島は従兄弟のブレザーの裾を引っ張り興奮していた。
そんな中島にお兄ぃはコソッと耳打ちする
「結城 晴樹さんだよ…」
「…え、結城って……」
目を見開く中島にお兄ぃはうん、と頷きながら続けた。
「うちの学園の理事長の孫。今日の合コンもあの人の招待だから、仲良くして損はないよ」
「そう、なんだ……」
「ん、どうした? 席につかないのか?」
ボソボソと話し、一向に席につかないみんなを晴樹は席に促した…
「ねぇ…あたし……合併がすごく楽しみ!」
「あたしもーっ…結城さんもいいけど、あたしは中ちゃんの従兄弟狙いだな! 後で携番聞いてもいいかなぁ…」
「いいよ、協力するっ!」
席についても中島達はそんな話しばかりを繰り返している。
「うち女子校だったから諦めてたんだけど、これはもう神様のプレゼントよねっきっと!! あたし絶対に彼氏作るっ」
「当たり前じゃん!!」
そして、中島達は獲物を物色するとハンターの目になった…