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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
近くに座った者同士、それぞれが自己紹介を済ませ会話をしながら食事を楽しんでいると、ガヤガヤとする店の中、携帯の着信音が微かに聞こえてくる…
「…!…あ、あたしの携帯だ」
中島は慌てて携帯を開いた
着信 公衆電話
… 苗だ
画面を確認して直ぐに相手がわかった。
「苗? 今どこ? こっちはもう、始めてるよ」
『ごみんっ中ちゃん! 今、買い物終わったからすぐ向かうよ〜……えっ? なに?‥場所? あ〜うん大丈夫、わかってるっ!
ホテルの中のレストランでしょ!』
「ほんとに大丈夫!?」
…苗、方向音痴だからな‥
『だいじょびだよ!
(ピー) あーっ、もう切れちゃう!! 中ちゃん!! 苗のパスタ残しといてねっ! 絶対にだょっ!!』
「わかっ‥」(プッ-ッ-‥)
「…たから‥
‥って切れちゃった…」
「誰? 後から来るって子? 場所わかるって?」
電話の内容を聞いていた晴樹が中島に確認をとった
「あ、はぃ分かるって言ってるけど…
極度の方向音痴だから‥
この子」
「方向音痴? 俺、向かえに行こうか?」
「もう、向かってると思う。それに今どこいるかわからないし…」