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君に熱視線゚
第7章 スポーツ大会
周りから黄色い声援が湧き上がるとスタート位置に選手達がスタンバり始めた。
「なに?どれ!?兄さんどこいる!??‥‥みんな同じ格好でわかんないょっ」
「何言ってんの苗!?
あんなバリバリのモデル体型見たらすぐわかるじゃん!!ほらっあそこ!!」
そう、晴樹の格好良さを理解できない苗にとって、競泳パンツに競泳帽子&ゴーグルのセットでは皆同じにしか見えない。
由美の指さす方を確認すると第4コースの選手が晴樹のようだ、苗は取りあえず4コースの選手を応援することにした‥‥‥
― 位置に着いてっ
よーぃ‥‥‥パンッ!――
スタートの合図と共に選手達が一斉に飛び込み周りから声援が送られる!
「きゃ―!!
結城先輩頑張ってぇ!」
「‥‥‥」
「きゃ―!!
見て苗っ!どんどん前に出てる!」
「わ、わかったから」
由美は苗を激しく揺さぶり興奮していた。
「お前は応援しなくていいのか?」
至って冷静に試合を観戦する苗に夏目が聞いた。
「うん、だってこれだけの人が応援してるならイイかなって…」
そう‥プールに響き渡る声援のほとんどが晴樹に向けられたものだった‥