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君に熱視線゚
第12章 死神降臨

「よくみりゃ有り難くなる顔してんな?」


つけ加えた言葉はバカにしてるのか誉めてるのかもわからない。

月華のメンバー達も晴樹の言葉に密かにニヤついていた…


「っ///
てんめぇっ…人が気にしてること全部いいやがって!!」


加藤は真っ赤になっていきりたつ!!


そぅ、加藤はお地蔵サンのような自分の顔立ちをとても気にしていた‥‥

今日だって、晴樹達と一戦交えるために気合いを入れ、少しでもこの穏やかな顔立ちが渋くなればと眉毛を爪楊枝のように剃り込んだのが間違いだった‥‥

見事に手元は狂い加藤の顔に残るは眉三分の二を取り去った眉頭のみ‥‥‥













加藤の眉は見事な麿(まろ)眉‥‥平安の人になっていたのだ‥‥‥

仕方なしに加藤は眉を書いたのだが、哀しいかな‥
真夏の日本は湿地帯‥‥‥書いた眉毛は消えてどこかに行ってしまっていた──



そして、今‥


晴樹の前に立ちはだかるは


威喝(いかつ)いバイクに股がり、片方は爪楊枝眉ともう片方は麿眉の‥

切ない表情をしたお地蔵サンだったのだ‥


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