この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第14章 つながり
オカンはお腹をポンポンさすりながら晴樹に言った‥
「今もたまに疲れやすい時があるから、晴樹クンや夏目クンみたいに頼りになる友達がいて、あたし達もあんしんだわ‥‥
変わった娘(ムスメ)だけど、よろしくね‥」
オカンの苗メモリーズを聞き終えると、タイミングよく苗が大きなガラスの器に入った素麺を持ってきた
薬味も色んな種類が揃っている‥‥‥
そして、晴樹はこの日、初めて素麺を目にするのだった‥‥
「これ‥どうやって食べるんだ?」
「なに‥兄さん、素麺初めて食べるの!?」
田中家一同が驚いていた。
「食べ方はお蕎麦と同じだょ‥」
苗はそう言って食べ方の見本を見せた‥
水の中を泳ぎ回る素麺を晴樹は箸で追い回す‥だが、捕まえることが出来なかった。
「むっ…」
「兄さん、箸の握り方ヘタだね?」
苗の言葉に晴樹はムキになり始める‥ただ、田中家の箸はツルツル滑る竹の箸‥‥‥
晴樹にはとても使いこなせる物のではなかった‥
晴樹はこっそり、陸達の手元を見る‥‥‥
‥‥クソっ…///‥
晴樹はこの時初めて箸が使えない事に恥ずかしさを覚え、苗は見かねてそんな晴樹のつゆ皿に素麺をとってあげた‥