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君に熱視線゚
第15章 恋心


―ガラ―!


「ふぃ〜、アチぃだょ〜

めちゃめちゃアチぃだょ〜

風呂入っても意味ナッシング!!」



苗は風呂から上がり体を拭きながら汗をかいている。

苗の大きな独り言を聞き付け海が脱衣所の苗に夏目からの伝言を伝えた。


とりあえず、熱さを冷ますのが先だ!と、苗は頭にタオルを巻き扇風機を占領していると‥


「あんまり長いこと扇風機に当たるのは良くないのよ!
早く髪も乾かしなさい!!」


オカンに怒られシブシブと脱衣所で髪を乾かす‥


再びドライヤーの熱で汗をかいて扇風機に当たる苗にオカンはまた声を荒らげた──


「明日からテストなんだから早く寝なさい!!」


「‥‥‥ハィ」




二階の狭い部屋に上がり二つの二段ベッドが占領している部屋で苗は下段のベッドに横になる‥

そして、普段持ち慣れないせいで肌身から手放し台所に置いたままの携帯電話はチカチカと寂しくメール受信のサインを送り続けていた…













‥‥返事が‥













来ない…












晴樹は家に帰ってから携帯を閉じては開く‥その動作を繰り返していた‥


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