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君に熱視線゚
第15章 恋心

テスト期間も最終日を迎え来週末からは夏休みが始まる。


♪〜
着信―兄さん―

「はぃ!もすもす!!

苗は今から現場に向かうでおじゃる!」

『そ、そうか?
俺も、もう少ししたら行くから』


晴樹から貰った携帯もだいぶ扱いに慣れた頃…
苗はこのテスト期間の間、晴樹に毎日車で送ってもらっていた‥‥



夏目もテスト期間で忙しいのかあの日以来、苗に連絡をとっていない‥


とゆうか…

連絡を取る事が出来なかった──




‥苗の奴、結局昨日電話して来なかったな‥‥‥
よし、‥‥今日もう一度電話してみよぅ!!!


あの日の夜、夏目は苗からの電話を待ち続けていた‥

気持ちを落ち着けながら明くる日の夜に田中家に電話をすると‥‥‥

プツー── と言う通信音の後に音声アナウンスが流れる‥

〔お掛けになった番号はお客様の都合により‥‥〕




夏目は静かに携帯を閉じた‥‥


こうなりゃ帰りに話すしかないな…



―由美!苗は?

―もぅ帰ったよ?

―‥‥そか…

努力も虚しく、夏目はこういったすれ違いの日々をテスト末日の今日まで繰り返す‥


夏目は早く電話代を払ってくれるよう、祈るばかりだった‥

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