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君に熱視線゚
第15章 恋心


苗はこの日初めて結城家を真の辺りにしたのだった‥


「こっちは別宅になるからな‥‥‥理事長の家は本宅になるからもっとすごい。
正直、家の人間より住み込みの使用人の数の方が圧倒的だからな‥‥あそこも旅館みたいなもんだろ?」


「‥世の中って不公平に出来てるんだね‥」


「………」


苗のボヤキに晴樹は言葉を詰まらせた


かたや、19歳という身で在りながら‥高級車を乗り回し財布にはカードが並んでいる‥しかも晴樹名義‥


そして、一方こちらは電話も止められ物資援助のために援交をし、稼ぎのために風呂覗きまで企てる花の女子高生──。



「兄さんは何か仕事してるの?」


お小遣いを貰ってるような感じには見えない‥


そういえば制服を作りに行ったときルパンが言ってたような‥‥‥


『稼いでるってきいたぜ、コレで!』




「IT関連の会社‥‥」


苗の質問に晴樹は答えた


「人を使わないぶん利益に回るからね‥‥俺一人とパソコンが何台かあれば十分稼げる‥‥後はアイデア次第!!」


「‥‥‥そうなんだ」


やっぱり頭のデキも違うんだな‥‥‥


苗は少しずつ暗くなっていった…

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