この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君に熱視線゚
第15章 恋心
苗はこの日初めて結城家を真の辺りにしたのだった‥
「こっちは別宅になるからな‥‥‥理事長の家は本宅になるからもっとすごい。
正直、家の人間より住み込みの使用人の数の方が圧倒的だからな‥‥あそこも旅館みたいなもんだろ?」
「‥世の中って不公平に出来てるんだね‥」
「………」
苗のボヤキに晴樹は言葉を詰まらせた
かたや、19歳という身で在りながら‥高級車を乗り回し財布にはカードが並んでいる‥しかも晴樹名義‥
そして、一方こちらは電話も止められ物資援助のために援交をし、稼ぎのために風呂覗きまで企てる花の女子高生──。
「兄さんは何か仕事してるの?」
お小遣いを貰ってるような感じには見えない‥
そういえば制服を作りに行ったときルパンが言ってたような‥‥‥
『稼いでるってきいたぜ、コレで!』
「IT関連の会社‥‥」
苗の質問に晴樹は答えた
「人を使わないぶん利益に回るからね‥‥俺一人とパソコンが何台かあれば十分稼げる‥‥後はアイデア次第!!」
「‥‥‥そうなんだ」
やっぱり頭のデキも違うんだな‥‥‥
苗は少しずつ暗くなっていった…