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君に熱視線゚
第1章 きっかけ
「――!あっ、いたいた!
ねぇ由美っ!苗っ!!
今度の土曜日、学校終わってから暇ある?」
屋上で苗と由美が昼のランチタイムを堪能中のところにクラスメートの中島が駆け寄って聞いた。
「土曜?ごめん、あたし土曜は塾だよぉ」
「そっかぁ‥
…じゃあ、苗は?」
「‥‥‥なに中ちゃん?
土曜に何があるの?
とりあえず土曜日はバイトないから、暇っちゃあ暇だし忙しいっちゃあ‥忙しいかな?」
苗は曖昧な答えを返した。
「それがさぁ。今度、お隣サンとうち合併するじゃん!
んで、結城に通ってる1コ上の従兄弟いるんだけど〜
お近づきのしるしに合コンでもしないか?‥てさっ!
どう?行けそう?
上手くいけば未来の社長夫人の座もゲット出来るかもよ!!」
中島は目をキラキラさせながら興奮気味に言った
「‥合コン!?‥‥‥
やだよぉ!!
そんな、お坊っちゃん達と合コンなんて会費高いに決まってんじゃん!!」
…さすがなえちん・・・
嫌になっちゃうくらい現実的…
社長夫人の夢よりも目先の出費を考えるなんて…
由美は苗を見つめそう思った。